お話の絵をかこう(2年・図工)
2021年3月10日 10時22分レオ・レオニ作の「スイミー」というお話があります。
小さいけど泳ぐのが速い黒い魚のスイミーは、赤い魚の仲間たちと暮らしていましたが、仲間がみんな食べられてしまいます。残ったのはスイミーだけ。仲間を失ったスイミーはさまざまな海の生き物たちに出会いながら海の中をさまよいます。ある日スイミーは岩陰にたくさんの仲間を見つけます。仲間たちは大きな魚がこわくて岩陰から出ることができません。そこで考えたスイミーは、「みんなで大きな魚の形になっていっしょに泳ごう。」と提案。そして黒い魚のスイミーは「ぼくが目になろう。」と。やがて魚たちは大きな魚のふりをして泳げるようになり、ついには大きな魚を追い出すことに成功。スイミーたちはもう岩陰に隠れず自由にすいすい泳げるようになりました。
今年度改訂された1年生の国語の教科書には載っているのですが、今の2年生はこのお話を学習していません。
そこで、授業のはじめに先生がお話を朗読してくれました。
これを聞いて、自分の気に入った場面の絵を描くことに。
スイミーの仲間の小さな赤い魚が大きな魚にねらわれている場面や・・・
仲間がみんな食べられて海の中をさまよっているときに出会ったさまざまな海の生き物たち。
クラゲにイセエビ、イソギンチャク、ウナギ。 海底にはワカメやサンゴなども描かれています。
スイミーが提案した「一つの大きな魚になっていっしょに泳ごう。」の場面もありますね。
黒い魚のスイミーだけは必ず描くという条件がありますが、あとは自由。
「あのね、これ、最初の場面よ。赤い魚となかよく暮らしている場面、描いたんよ。」
そう言って、自分の作品を紹介してくれた子もいました。
作品のイメージづくりのため、あえて絵本の絵は見せなかったそうですが、子どもたちは想像力をはたらかせて画用紙いっぱいに描いていました。
余白になっているスペースには、これから絵の具で背景の色を塗っていくそうです。