みすゞさがしの旅(5年・国語)

2021年3月16日 10時10分
5年生

著名な詩人、金子みすゞの作品について学んでいます。

奥深い味わい、温かみのある作品を数多く編んだみすゞ。

思春期の入り口にきている5年生のこの時期に、彼女の詩にふれることで心を揺さぶられる子も多いのではないかと思います。

教科書には、代表作ともいうべき「わたしと小鳥とすずと」や「大漁」が載っていて、すでに詩に込められた思いを読み取る学習をしてきました。

今日は、班になって、みすゞの詩集を交換しながら閲覧し、自分のお気に入りの一作品を選びました。

そして、ワークシート上半分にその詩を写し、下半分にはその詩について、深いやさしいまなざしを感じたところを自分の言葉で述べる文を書くことに。

こんなふうにワークシートが仕上がりました。

『こころ』

この詩を僕が読んだとき、とても深い思いやりを感じました。そのわけは、子どもはあんまりお母さんのことがわかってないのに、お母さんはそれでもこの小さい子どものことを思ってあげていて、お母さんの心とこの子どもの心がいつかつながるような気がしたからです。この詩の最後のセリフ「いろんな事をおもふから」というのが、だんだん成長するごとに(心の中が)お母さんのことでいっぱいになるように感じました。

『夜ふけの空』

ふつうは着目しない空の星にも大変なことがあるんだよと伝えています。「星のひかり」が「きれいな」夢を背中に背負ってみんなのお床へ届けようと一生懸命努力している様子がよくわかります。「つゆひめさま」は夜が明ける前にいろんなところに「のこらず」つゆを配ろうと頑張っている様子が想像できます。「空はほんとにいそがしい」というところが強調されているので、一番伝えたいんだなぁと思いました。

『くり』

「ひとつほしいが もぎたいが 落ちないうちにもがれたら くりの親木はおこるだろう」のところが、自分はほしいけどとったら親木がおこるし、悲しむから、がまんして他の人や動物たちにもとらないであげてと言っているような気がしました。親木のことを思ってこれ以上悲しまないように、おこらせないように、守ってあげている感じがしました。小さなものでも大切にしているところがすごいと思いました。

 

子どもたちにこのような感想を抱かせた金子みすゞの詩。

詩の原文を読んでみたくなりますね。

ここには掲載しなかったのですが、読んでみたい方は、図書館や本屋さんへ出かけてみてはいかがでしょう。