認知症サポーター養成講座 6年生

2021年10月18日 19時38分

 6年生は今、福祉について学習しています。

今回は、認知症について学びました。

地域包括支援センターや社会福祉協議会などから、6名の講師が来てくださいました。

 まずは、「認知症とは何か?」という話から始まりました。

認知症は、脳の病気によるもので、物忘れがひどくなったり、できていたことができなくなったりして、今までの生活が送れなくなると学びました。

 次に、なぜ記憶することができなくなるのか、想像しながら考えました。

病気のために記憶を取り込む機能が働かなくなり、新しい記憶が入ってこないのです。

 その後、環境や周りの人の接し方で、気持ちが穏やかになり、症状の進行もゆっくりになると教えていただきました。

〇 ガミガミ怒ると、怒る人のことを怖い人と認識してしまう。失敗をとがめ続けると、悲しくなり元気がなくなる。

〇 優しい言葉を掛けたり手助けをしたりする。ときには、気をそらすのも一つの方法。

〇 「物を取られた。無くした。」と思い込んだときには、自分で見つけることができるように一緒に探す。

 これらのことを意識して、「ご飯を食べていないと、何度も言う。」「財布を取られたと言う。」場面を想定して、ロールプレイングをしました。どう言えば認知症の方の心を傷つけないことができるのか、掛ける言葉や手助けの仕方を考えました。

 最後に、講師の方が言われました。

「認知症の方は、脳の記憶に関わるところが病気になっているけれど、いつだって心は生きています。」

 相手を理解し、困り感を見て取り、手を貸すことが大切!そういう人が町中に増えれば、安心して暮らしていくことができます。

 受講後、心に残った言葉とその理由を子どもたちに書いてもらいました。

一部の感想を載せます。

「病気になっても心は生きている」

 認知症になったらいろいろ忘れてしまうけど、気持ちがずっとあるという話に心がどきっとした。確かにそうだ。

認知症の方の気持ちを考えて行動したい。

「全部してあげるのはよくない。」

全部してあげると、やる気を失わせることがあり、その人のためになることをしないといけないと分かったから。

その人に本当に必要な手助けが大事なんだ。

「認知症の人もみんないっしょ。」

 認知症の人を差別するのではなく、認知症の人も心はいっしょということを伝えたいから、この言葉に決めた。

子どもたちは、一生懸命考えています。

講師の皆さん とてもよい学習ができました。ありがとうございました!