講話「波方ターミナルについて」(5年・総合)
2020年10月9日 12時55分波方ターミナルから、社長さんと3人の社員さんを講師としてお招きし、講話をしていただきました。
前半は、会社の概要や施設の説明等を聞き、子どもたちも前のスクリーンや配られたパンフレットを見ながら熱心にメモをとっていました。
子どもたちの目がさらにキラキラし始めたのが、後半の「実験」です。
丸い缶の中に液体窒素が入っていて、ここへガスが満タン入ってふくらんだ袋を入れるとどうなるか?
・・・「しぼむ!」「はれつする!」
液体窒素は瞬間的に物質を冷却するもので、正解は「(袋の中のガスが)液体になる。」でした。
液体になったガスをそばまで持ってきてくれました。
さわったみると、「冷たっ!!」
家庭用のガスも運びやすくするために、冷却して液体にしているというお話、また、ライターやカセットコンロで使うガスも液体の状態になっているというお話を聞いて、この実験がよりいっそう身近に感じられました。
ガスの次は原油を使った実験です。
硬いペースト状になっている原油を袋に入れて、お湯につけるとどうなるか?
実験も二つ目に入ると、子どもたちの興味・関心度もさらに高まり、じーっと見入っています。
ついつい立ち見になってしまう子も。
この実験結果は、「サラサラになる。」でした。
油といえば、最近世界で起きた大きな事故、モーリシャスで貨物船が座礁して大量の重油が海に流出してしまったお話にもふれてくださいました。
油を乗せた貨物船を運航するのは、一歩間違えると大惨事。
船が大きいだけに船底も深いので、島に近づきすぎると岩場に当たって座礁の危険があるが、方向転換は難しい。
でもできるだ近い距離をとることも輸送費の面からも大事なこと。
事故が起きないように、一滴たりとも海に油をこぼさないように、大変な神経を使って海を行き来しているという貴重なお話を聞くことができました。
子どもたちからの質問コーナーでは、たくさん手が挙がっていました。
「Q. 事故を起こさないようにするためにどんな訓練をしているのですか。」
・・・油が広がらないよう土のうを積む訓練や消防車に出てもらって消火する訓練をしています。
「Q. はたらこうと思ったきっかけは何ですか。」
・・・学校を卒業してから他のところで就職していたけど、波方の海が好きで、住民として波方町に貢献できることがしたくて、海に面した波方ターミナルを選びました。
最後の感想発表でも時間ギリギリまでたくさん手が挙がり続けました。
地元・波方を愛する社員さんたちの熱心なお話に、子どもたちも聞きたいこと、伝えたいことがあふれ出たようです。
こんなすてきな大先輩たちがいることは、子どもたちにとって本当に大きな誇りですね。
波方ターミナルのみなさま、ありがとうございました。