学校の様子
今日の給食はいつもと違った献立で、お昼の放送の時、このようなアナウンスがありました。
「東日本大震災から10年がたちました。各地で頻繁に起きる地震や豪雨、大雪災害など、私たちは常に自然災害と隣り合わせで生活しています。私たちが住んでいる波方では、2年前の豪雨で土砂が流れ、通学路や家が被害にあったことがありました。この先も何が起こるかわかりません。その時に備え、9月から、体育館にある備蓄室に「救給カレー」を準備していました。今日の給食は、給食室が災害にあい、水道、ガスが使えないという設定で献立を考えました。いつもと違う給食で、戸惑う人もいるかもしれませんが、食べてみてください。いろいろな感想があると思います。先生や友達、おうちの人と話してみてください。」

今日の献立は、コッペパン、魚肉ソーセージ、救給カレー、せとか、牛乳です。
お皿やお椀に盛り付けるものはないので、教室での配膳はいつもよりスムーズのようです。
でも、個々に合わせて量を増やしたり減らしたりはできません。

みんなで「いただきます。」

カレーの中には、コーン、にんじん、玉ねぎ、ぶなしめじ、じゃがいも、そしてご飯も入っています。
全学年、150gのレトルトパックです。


食事中はみんなだまって食べているので、あとで感想を聞いてみました。
すると、みんな口をそろえて「おいしかった!」だそうです。
5年生の女の子は、「レトルトなのに、野菜がたくさん入っていておいしかったです。」と丁寧に答えてくれました。
量については、1年生の子は「ちょっと少なかったかな。」ぐらいの感じ。
3年生、5年生は、「味はおいしかったけどもうちょっとほしかった!」と、やはり食べ盛りには少なかったようですが、今日一日のことですので、学習の一環として捉えていただけたらと思います。ちなみに、カロリーは昨日の給食よりも高く、今月の献立の中でも高い方なのです。
また、これを機におうちでも「非常食」について話し合われてみてください。
1年生
今日は東日本大震災の発生から10年目を迎える日です。
1年生の教室では防災について学ぶ時間をとりました。
地震はいつどこで起きるかわかりません。
あっ!と思った瞬間に上から物が落ちてくるかも。何かが倒れてくるかも。大きなものが動いてくるかも。
そして、その時自分が何をしているかわかりませんが、大事なのはいのちを守るために、いかに安全に避難するかということ。
そこで提示されたのが「お・か・し・も・ち」の合言葉。
「お」さない。
「か」けない。(走らない。)
「し」ゃべらない。
「も」どらない。
「ち」かづかない。

もしこの波方町に大きな津波がきたらどこに逃げたらいいと思う?
「運動場。」
運動場も水びたしになったら?
「運動公園。」
そうやね、運動公園いいね。でも、もし運動公園まで波がきたらどうする?
「海山城にのぼる。」

子どもたちは次々と手を挙げ、実際にそうなったら・・・と想像力をはたらかせて、安全に逃げられる方法を考えていました。

最後は絵本の読み聞かせです。
タイトルは『語りつぎおはなし絵本 3月11日』
これは、東日本大震災で被災された方たちの実体験のお話が集められており、そこでどんなことが起こったのか、どうやって生き延びてきたのかを綴った本になっています。
たくさんのお話の中から紹介されたのは、「みんなで歌うべ」のお話。
ちょうど卒業式を目前にひかえた小学生が式の歌の練習をしているという、この時期ならどこの学校でも見れらる光景。
その日常が一瞬で奪われたのが10年前の3月11日に起こった東日本大震災でした。

絵本は他にもシリーズがあって、すべて学校の図書館にあります。
1年生だけでなく波っ子たちみんなに、ぜひ手に取って読んでほしい絵本です。
2年生
2年生でも、防災についての授業をしました。
10年前の大震災のあと、ボランティアとして現地に足を踏み入れた経験のある担任の先生。
当時の被災状況を撮影した写真の数々を提示しながら、当時の様子を詳しく説明してくれています。
テレビや新聞などでも報じられてはいますが、先生からのお話で、いかに大変な状況になっていたかを改めて知ったようです。

地震や大雨など、いざというときにどういう行動をとったらいいかをワークシートで確認しました。
「川の近くにいるとき大雨が降りだしたら?」 ①川からはなれる ②ぬれたらいけないので橋の下で雨がやむのをまつ
②かな?と思う部分もありますが、川が増水すると危険なので、雨にぬれてもとにかく川からは離れるのが大事。
こんなふうに少し迷うような問いもあってじっくりと考えられたようです。

次はイラストをみて危険だと思う部分をみつける問題です。
イラストは、教室で給食の配膳をしている一場面。
このときもし地震が起きたら、何が危険?

子どもたちからはたくさん手が挙がりました。
「棚がたおれる。」
「廊下の男の子が窓のそばで遊んでいる。窓が割れたらあぶない。」
「配膳しているから、お皿が割れたらいかん。」
「トレイをもったままで、机の下にもぐってない。」
「電気もあぶない。上から落ちてくるかもしれん。」

自分たちの身近でいつ起きるかわからない災害。
こうなったらどうする?こういうときどうする?
シミュレーションに際限はありませんが、機会あるごとに学校や家で誰かといっしょに考える時間を持ちたいものです。
6年生
3月9日(火)の5.6校時を使って、6年生が2クラス合同でミニ運動会を行いました。
プログラムは次のとおり。
1 初めの言葉
2 玉入れ
3 波方タイフーン
4 今日のラッキーカラーは?
5 ドッジボール
6 終わりの言葉
写真は一部しかありませんが、一番盛り上がったのは玉入れ。
使ったのは、なんと1年生用のかごです。
これをご覧ください。まるでスーパーの詰め放題セールのようにこれでもかというほどかごいっぱいに玉を「詰め込んでいる」状態。
この勝負、どちらも100以上入りましたが、赤の勝ち。


そしてこれは6年生用のかご。
この勝負は同点でした。

今日のラッキーカラーは?では、よーいドンでネットをくぐりぬけ、腰みのをつけます。
その腰みのと同じ色のカードを引いたら、ゴールへ直行。
違っていたら腰みのをつけ直しに戻らないといけません。
運が勝ち負けを左右しますね。


1組も2組もこの運動会のことを今日の日記を書いてきていたので紹介します。
〇 1年生の時、玉入れはよく入っても30個ぐらいだったのに、今やると100個以上も入ったので6年間で何㎝伸びたのかなと思いました。
〇 1年生の時、あんなに高く見えていたかごが6年生になるととても低く見えたので自分の成長を実感しました。
〇 玉入れは1年生の高さだと手が届いていた人もいて、パンパンでした。すご・・・。
〇 ドッジボールではボールが1個のときは逃げ切れたけど、2個になるといろんな方向からとんできたので、あっちいってこっちいってのくりかえしでしんどかったです。
〇 ドッジボールでは横投げあり、ボールも二つになってあせりました。でも1回も当てられませんでした。とっても楽しかったです。
〇 特にうれしかったのは、「ラッキーカラー」でレク(係)が最後に走るとき、4人があみを持ってくれたりあみを片付けてくれたことです。レク(係)のみんなで準備を協力してできました。準備で大変だったけどレクのみんなで競技に参加できたのでよかったです。
〇 ぼくは学年レク係で準備が一番大変だったけど係全員で協力することができたので順調に進めることができました。特にラッキーカラーが楽しかったです。走った結果は2位だったけど、一発でゴールまで行けたので楽しかったです。
〇 波方タイフーンはめっちゃ走る外側で棒を持ってみんなの上とか下とか回れたので最後のタイフーンは印象に残りました。
〇 今までしてきた競技ばかりができてとてもなつかしかったし、つい本気でやってしまいました。楽しかったのでまたやりたいです。
〇 私は今日6年生の運動会をしてなつかしい反面、さびしい感じがしました。だけどケンカもなく無事終わったのでよかったし安心しました。
学校の様子
在校生(5年生)と卒業生が合同で卒業式の式次第に沿って練習を行いました。

入場して着席、式辞や祝辞のときの起立や礼。
すでに何回か学年単位で練習してるので、きれいにできています。

式の後半は呼びかけや合唱があります。
6年生と5年生が向かい合って、かけ合いのある歌を歌っています。

次の世代を担う5年生たち。
6年生とのかけ合いにどんな思いを込めているのでしょうか。

呼びかけは、一人ずつその場に立って、会場全体に響くような声でセリフを言います。

練習とはいえ、ピンと張りつめた空気を維持し、最後まで集中して通すことができました。
先生からは、「マスクをつけたままで口が動かしにくいかもしれませんが、セリフや歌詞の言葉に思いを込める、思いを自分のものにする、そんな気持ちのこもった表現ができるようになるといいですね。」と指導がありました。
音楽の時間や学級での時間を使ってよく練習しているのが聞こえてきますが、本番までには更に磨きがかかりそうですね。
いい卒業式になりそうな予感のする練習でした。